2018年5月12日土曜日

宅録 コンデンサーマイク

良いコンデンサーマイクを買おうと思い立って数日。

何をもって良いのか?ってのが全くつかめなかった。

色々調べても、色々な意見がありすぎて迷路のようだった。

値段相応の音がでるとの意見があったり。

コスとパフォーマンスが最高との声が多い何点かのマイクがあったり。

マイクとマイクプリアンプのつり合いの方が重要って意見があったり。

そもそも歌い手や演奏者次第だっていう、心に突き刺さる意見もありで。

その他いろいろ色々、僕を悩ませる情報がたくさんあった。

でも一度思いっ立ったからには、一度試して納得したかった(この納得を得たい

がってのが曲者で後に迷走する原因だった)。

迷いに迷ったあげく、コストパフォーマンスが優れるというマイクに

照準をしぼった。お金がなかったのが大きな原因だ。

でも、その中の安いものでも、少し頑張らねばならない金額だった。

その頃、もともと素人には手が出ない値段帯だったコンデンサーマイクを

低価格帯で売り出し、価格破壊を起こしたマイクの登場からだいぶ時間がたった

おかげで、だいぶこなれた価格で種類も豊富だった。

そのマイクは、宅録業界では言わずと知れたRODE NT1ってやつで、

順当にコストパフォーマンス選ぶならこれだった。

でも、みんなとは少し違うものを選ぶ、ちょっと通ぶった特別感を重視する

僕は、それを選ばなかった。

僕はある音響メーカーに心を奪われていた。

SE ELECTRONICSって名前のメーカーだった。

業界定番機種に勝るとも劣らない品質を、低コストに抑えて提供する

コンセプトを持ったメーカーだった。

比較実験などの録音エンジニアの評判も良かったし、

スティービーワンダーが、このメーカーの上位機種を誉めまくっていたのが

決め手だった(あくまで上位機種をであったのに目がくらんでしまった)。

そうして購入を決心したのはSE4400aという、ボーカルも楽器もなんにでも

向いているとされる機種だった。なんにでも向くっていうお得感が決め手だった。

その値段は、かなり頑張らねば買えない価格だった。

でもそれに決めたら、何が何でもそれなのだ。

僕は頑張った。

そして購入した。

とても嬉しかった。

録音してみて、また嬉しくなった。

今までからすれば、異次元の音だったからだ。

それからまた少しの間、とても楽しく録音生活を送ったのであった。


5/16(水)京橋セブンデイズ

京橋セブンデイズ

5/16(水)
『いい夜になるから』
〜あなたがそばにいるだけで〜
[出演]村田忠太/安並清花/川内 聡一朗/Step in the Party/中井朋実
前売¥2300/当日¥2800(1D別途)
開場18:00/開演19:00
______________
大阪市都島区東野田町5-3-26

初めて共演の方ばかりで、わくわくしてます。


2018年5月1日火曜日

かっこつけ

僕はずっと、こどものころから大変なかっこつけであったと記憶している。

だからこそ同時に、結構なナルシストであったなと思う。

現実と、自分の見ている世界とのズレみたいなものを修正するために、

たくさん稚拙な嘘やごまかしを口にしていたように思う。

たくさん知ったかぶりもしていた。今もたまに無意識にいているかも。

僕から見た世界は、ふわふわと淡く薄い色で色づいていて、

その中で僕は、ふわふわと生きていた。

物心がついた、もしくははっきりと世界に色がついたような、

そんな気がした時からだろうと思う。

何もしらないことは悪だと。世界が一斉に僕を咎めだしたようだった。

それが僕をそんな風にしたのかも知れない。

今思えば、元々僕の持っていた純粋性や、完全性みたいなものを、

守りたかっただけなんだと思える。

それがだんだんと存在意義だったり、証明だったり、プライドに

成り代わってしまって、より世界を生きづらくしてしまった。

でも今は、すこしづつだけれど、元々持っていたものを思い出して。

もしくは取り戻して、素の人間となりつつある自分を省みると、

なんて失礼なやつなんだ!と自分でも驚いてしまう。

だから意識的に色んなものをコントロールして生きている。

世間のためではなく、自分のために自分の運転、もしくは操縦するような

ものなので、全く辛くはない。抑圧とはまた違うものなのだ。

おそらく、ちいさな頃の僕はなにもコントロールせず、自由だったんだと思う。

周りからすれば、めちゃめちゃ腹の立つクソガキだったわけだ。

今の僕は一人の親でもあるので、そんな子供を枠になんとか収めようってのは、

半分愛で、半分エゴであるけれど、ほっとくわけにはいかんなってのが、

ありありと分かる。それで子供に辛い思いをさせているかも知れないなと、

ふと思うことがある。

世間ってひとくくりに言ってしまうけれど、昔はそんな子供を放っておくような

ものでもなかったから、僕は本当に辛かった。せめて枠におさめようとするなら、

僕には理解できない領域の、歩んでいくべき道というものを、人生というものを、

指し示し、順を追ってはっきりと伝えてほしかった。

そうすれば、僕には見えないし、理解もできないし、あまり把握はできないなりに、

車の構造は分からなくとも、運転はできる、みたいな感じでもっと楽だったろう。

まぁだからといって、かっこつけやナルシストなのは変わらなかったかもなと思う。